私はその手前でスピードを落としていく。
それから車を停止してウインドウを下ろし改めて見ると、表面に文字が荒く手彫りされていた。
白人様
─はくじんさま?
訝しげに思いながらふと見ると、その傍らに山道があるのに気付く。
なんとなく気になった私は、そちらに右折する。
両側に鬱蒼とした木々が林立した獣道を、慎重に走り進んだ。
だがいつまでたっても林を抜けることが出来ず、とうとう途中で車を停める。
そしてハンドルを握ったまま、どうしようかな?としばらく途方に暮れていた時だった。
何気にフロントガラス越しに見ていると、100メートルほど前方を数人の者が歩いているのが見える。
あの白ワンピースの者たちだ!
縦一列で並び進んでいる。
どこ行ってるんだ?
私は車を降りると後を追った。
薄暗い中、彼らの後方50メートルくらいを見つからないように追っていく。
やがて前方から陽光が射したかと思うと、彼らの姿が消えた。
さらに進んでいくと急に視界が開け、雑草があちこち生えた平地が広がる。
その少し高台になったところに目的としていた建物はあった。
遠目で見ていたよりもかなり巨大で、直径100メートルはある屋根が円錐形の白い建物だ。
陽光を反射しピカピカ光っており、ドーム形の窓らしきものが一定間隔で並んでいる。
さっきの者たちは入口から入っていった。
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