霊感のある伯父
投稿者:38度 (3)
霊感のある伯父の話をします。
初めて伯父から霊感があると聞いたのは一昨年の冬、親戚の集まりの時でした。
私と母はその話に興味があり伯父に話を促しました。
伯父の仕事は観光バスの運転手で各地に出向くことが多いのですが当然、泊まりになることも多くてホテルに泊まることもよくあるそうです。
そんな伯父は宿泊するホテルに入った瞬間ゾワゾワとする感覚に陥ることがよくあり、そんな時は額縁や部屋のベッドの裏を覗くと十中八九御札の様なものが見つかるというのです。
加えてその親戚の集まりの帰り道での事、母が綺麗な山を発見して写真を撮ろうとすると「この山には沢山いるよ」と伯父が真っ青な顔をして言いました、一応写真は撮りませんでしたが私と母はまだ伯父の霊感について本気には捉えていませんでした。
しかし去年の事です。
伯父が私の家に遊びに来て泊まることになりました。
伯父はベランダに面した和室でちょうどベランダに頭を向けて布団を敷いて寝ることになりました。
夜中の3時頃
伯父の大きな悲鳴が和室から聞こえてきたので、急いで様子を見に行きました。
そこには震える伯父と困惑して立ちつくす母の姿
何があったのか聞いてみると
「ベランダから女の足がブラブラしているのが見えた」と言うのです。
しかし私と母の住んでいるマンションは7階でベランダに人なんて入れるはずがない。
さすがに気味が悪くなったけど私と母は伯父さんは夢でも見ていたんだろうと軽く話を流しました。
朝、伯父は急いで帰っていきました。
それから数日後のことです。
私が夜中ベランダに面したリビングで読書をしているとギギギ…ギギギ…という、きしむような音が断続的に聞こえてきました。
私は音の正体を確認する勇気はなく自分の部屋に戻りました。
今思うとギギギ…ときしむような音、伯父が見た「ベランダから女の足がブラブラしているのが見えた」という言葉、私には首吊りのように思えてならないのです。
うちなんか鳩のあれがぶら下がってるって
下のばばあからクレーム来たんやわ❗
ばばあ焼いて食えばいいのにと思ったことは内緒ですなぁ。