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不思議体験

華 木耳さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

赤い傘
短編 2026/01/14 15:15 81view

「なにかのドッキリ?お姉ちゃんのイタズラでしょ。」

私がそう言うと母は少し悲しそうな顔でこう言った。

「お姉ちゃんはもういないでしょ…亡くなって4年よ。」

そうだった、つい忘れてしまいがちだ。
当時小学生だった私にしては姉が死んだ事が
あまりにも受け入れられずに、未だにこうして生きてる気で話してしまう。
もう高校生の私がこんな事を言うのだから、母親も心配だろうに。
でも不思議と忘れてしまう。

遺影だってあるのに、毎朝手を合わせているのに。
そこでふとあの夢でみた顔を思いだす。
あの見覚えのあるような特徴の無い顔…
はっとして遺影に近づき姉の顔を見て、そして母親の方と見比べる。

「そっか…あれお姉ちゃんだったんだ。」

頭の中で腑に落ち、そして母親に夢の話を聞かせた。
母も姉がよく赤い傘がお気に入りで雨の日でも無いのに
持ち歩いてた事を思い出し話してくれた。

そして母親はこうも言った。

「傘かぁ…あの子の名前も関係してりしてね。」

母と私は少し懐かしみながら遺影を眺めた。
姉のことは今でも大好きだし生きてたら
きっとまだあの赤い傘を使ってるだろうと思う。

姉の言葉が今となっては暖かく感じる

『あなたは私…私はあなたなの…。』

双子の姉の最後の言葉。

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