「なにかのドッキリ?お姉ちゃんのイタズラでしょ。」
私がそう言うと母は少し悲しそうな顔でこう言った。
「お姉ちゃんはもういないでしょ…亡くなって4年よ。」
そうだった、つい忘れてしまいがちだ。
当時小学生だった私にしては姉が死んだ事が
あまりにも受け入れられずに、未だにこうして生きてる気で話してしまう。
もう高校生の私がこんな事を言うのだから、母親も心配だろうに。
でも不思議と忘れてしまう。
遺影だってあるのに、毎朝手を合わせているのに。
そこでふとあの夢でみた顔を思いだす。
あの見覚えのあるような特徴の無い顔…
はっとして遺影に近づき姉の顔を見て、そして母親の方と見比べる。
「そっか…あれお姉ちゃんだったんだ。」
頭の中で腑に落ち、そして母親に夢の話を聞かせた。
母も姉がよく赤い傘がお気に入りで雨の日でも無いのに
持ち歩いてた事を思い出し話してくれた。
そして母親はこうも言った。
「傘かぁ…あの子の名前も関係してりしてね。」
母と私は少し懐かしみながら遺影を眺めた。
姉のことは今でも大好きだし生きてたら
きっとまだあの赤い傘を使ってるだろうと思う。
姉の言葉が今となっては暖かく感じる
『あなたは私…私はあなたなの…。』
双子の姉の最後の言葉。
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