私「待って、Aは?ここにもう1人男性はいませんでしたか?彼氏と一緒に来たんです。」
カップル男性「……。」
カップル女性「……。」
カップルは2人とも俯いて口を閉ざしている。
その様子を見て一気に不安が募る。
私「A?どこにいるの?ねぇ、返事してよ。」
先ほどとはまた違った意味で心臓の鼓動が早くなり、胸がざわつく。
両足が動かないのでこの場所から見渡せる範囲で探してみるが見当たらない。
私「Aはどこにいるの?どうして近くにいないの?」
泣きそうになるのを我慢しながら2人に問いかける。
カップル男性「ねぇちゃんの足が黒いのはな、それは魂喰に魂を吸われかけてた証拠なんだ。もしあのまま魂を吸われ続けてたら最後は肉体も吸われちゃうのさ。ここにその彼氏さんがいないということは、もう…。」
私「そんな…。嫌…。A、返事して!」
いくら待てども返事は返ってこなかった。
このままここにいる訳にもいかず、2人に説得され彼の捜索は警察に任せることにした。
カップル男性「ねぇちゃん、一旦、帰って休んだ方がいい。麓まで送ってってあげるから、車に乗りな。」
私「…。」
私にはもう話す気力さえ残っておらず、静かに頷いた。
体力的にも精神的にも限界だった。
カップルの車に乗り込むやいなや、強烈な睡魔に襲われ瞼が勝手に閉じた。
ガタンッ
車の振動で目が覚めた。
私(あれ、私、寝ちゃってたのか。どれくらい寝てたのかな。ここどこだろう。)
少し空が明るくなりかけていた。
フロントを見ると、カップルは前を向いたまま何も話さない。
私「ねぇ、どこまで行くんですか?」
助手席の女性が、鏡越しにこちらを見て笑う。
そして、女性の顔を見た瞬間、私は背筋が凍った。
──その顔には、“目と口”に当たる部分に穴が空いていた。
私「っ!?」
よく見てみると、運転席の男性も同じ顔をしている。

























伏線回収すごい
YouTuberおもろい