ペタッ、ペタッ。
今度はスマホからではない。
部屋の畳の上。
私のすぐ目の前あたりから。
私(誰も、いないのに)
ペタッ、ペタッ、ペタッ。
畳を裸足で歩くような、やわらかい足音。
それが私の方へまっすぐ近づいてくる。
私「来ないで……」
震える声でそう呟いた瞬間、音がぴたりと止まった。
しん……と、部屋の空気から音が消える。
風の音も、家のきしむ音も、遠くを走る車の音さえも。
世界から私の息遣いだけが切り取られたみたいに。
私は恐る恐る視線を下ろした。
膝から下。
布団の上に乗せられた自分の足。
真っ黒に染まっていた。
さっきまで火傷の痕のようにまだらだったはずの皮膚があの夜と同じ、濡れた墨を塗りつぶしたような黒に変わっている。
境目から上はいつもの自分の肌色だ。
そのくっきりした境界線がかえって異様さを際立たせていた。
私「いや……いやだ……」
頭を振る。
目をぎゅっと閉じる。
もう一度開けた時には元に戻っているかもしれない。
そんな淡い期待にすがる。
──ペタッ。
目を閉じているのに足音ははっきりと聞こえる。
今度は私の真横。
耳元からだ。
?『久しぶり──』
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伏線回収すごい
YouTuberおもろい
オーソドックスな話かもしれないが、表現方法と簡潔な文体でとても読みやすく、映画を観てるような気分になった。