これは、私が大学生になる時に、アパートを借りて一人暮らしをしていた時のお話です。
私は、県外の大学に入学することになったので、一人暮らしすることにしました。
その時親からは、沢山仕送りをするや、また遊びに行くなどと言ってもらい、私は一人暮らしがとても楽しみでした。
アパートに荷物を運び終えて、家から持ってきた食材を使って夜ご飯を作ろうとしました。
フライパンを取り出そうとすると、フライパンの入っている棚の奥に真っ黒な箱がありました。
かなり奥に入っており、暗さで色が同化しておりフライパンを棚に入れた時は気づかなかったのでしょうか。
私は、その黒い箱の中身が気になり、その黒い箱を取り出しました。
すると中から15cm程の人形が出てきました。
私はその人形の周りを見ると、背中の部分が赤黒くなっていました。
私は、少し気味悪く思いましたが、それと同時に人形の中はどうなっているのかという好奇心が出てきました。
少し迷った挙句私は好奇心が勝ち人形の中を除きました。人形の中は赤黒い髪の毛が綿のように大量に詰められていました。それを見た私は気持ち悪くなり、トイレに行って嘔吐しました。それ以降あまり覚えていませんが、いつの間にか、目が覚めると床で寝ていました。
私は、大家さんに人形と、その中身の赤黒い髪の毛について話しました。
すると大家さんは私が住んでいる部屋の前の住人のことについて少し話してくれました。
前の住人は20年前に50代の母親と、5歳の子供がふたりで暮らしていたそうです。
また、私は大家さんに事故物件なのか尋ねましたが事故物件ではないそうです。
その後、例の人形をどうしようかという話になり、もしかしたら取りに来るかもしれないという微かな希望があったので、大家さんに管理してもらうことにしました。
私はこれで一安心していたのも束の間。その夜私が寝ているとインターホンがなりました。3時くらいだったでしょうか。こんな時間に誰かと思いつつ、ドアを開けても誰もいませんでした。
それから1週間ほど毎日夜3時くらいにインターホンがなるようになり、流石に気味が悪く思い、警察に相談してもまともに取り合ってくれませんでした。
ある日、私は友人2人を家に連れてお泊まり会のようなものを開催しました。
その時友人2人に私のインターホンのことを話すと、扉の前で待ち伏せして犯人を捕まえようということになりました。
そして時計が深夜3時頃になると、みんな扉の前で構えました。
5分ほど待機しているとついにその時が来ました。






















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