「さーて、集落から消えた吸血鬼たちはどこに行ったか?ルーク、もうお前さんなら、吸血鬼たちが今、どこにいるか分かるよな?」
ティキスはニヤリと笑う。ルークはその笑みを見て、背筋がぞっとした。そして、ルークの脳裏にはハヤカワ・ポケット・ミステリのホラーアンソロジー「新・幻想と怪奇」に掲載されていたマンリー・ウェイド・ウェルマンのナチス+吸血鬼の短編「悪魔を侮るな」を髣髴させる情景が浮かんできた。
一方、封鎖された地下道路にて、ペズマやKKKのメンバーを乗せた大型トレーラーが走っていた。大型トレーラーの前方に男がうずくまっていた。男はもしかして、被災者かもしれぬ。そう思ったペズマはトレーラーから降りると、男の肩を叩く。
「どーしたん?」
「お腹がすいた・・・」
「あ?」
ペズマは男にガムを投げつける。
「これじゃない・・・」
「は?これ、食べ物なんぞ?被災されたからって、わがままゆーな、クズ!」
「俺が食いたいのはお前の血だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
吸血鬼の男はペズマの首筋をかむ。地下道路からぞろぞろと吸血鬼たちが現れ、KKKのメンバーに襲い掛かる。
終わり
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