「ねぇ、奈良公園って心霊スポットだったっけ?」とみどりさん。
それに応える朽屋
「えぇ、奈良公園の鹿が日本人にはオジギをして鹿せんべいを食べるのに、外国人観光客には突撃してぶっとばすという不思議な謎を、リネアを使って実験します」
「 Va? (What?) 」目を丸くするリネア。
「ふ~ん、そう・・・決定的瞬間、撮影してきてね。じゃ、また夜旅館で合流ね~」
「は~い、みどにゃんもがんばってね~」
「がんばんないわよ、私、経理なんだからね!」
・・・奈良公園・・・
外国人観光客も大勢訪れる奈良公園。
そこに朽屋、九郎、リネアの三人も訪れた。
鹿せんべいを持ち鹿と戯れるリネア。
カメラを回す朽屋。
折り畳みの簡易レフ版を持つ九郎。
まったりとした時間が過ぎていく。リネアは鹿たちにぶっとばされることもなく楽し気に微笑んでいた。企画倒れである。
「ニホンの鹿はみんな小さくてかわいいデスね、バンビみたいデス」
「カワイかろ、カワイかろ?」
「私の住んでいるヨーテボリにもスロットスコーゲン公園というのがあって、鹿や羊たちを見ることができマス。でも、柵に囲まれていて、こうして触れ合えることはアリマセン。・・・スウェーデンの鹿はヘラジカで、日本の鹿よりもずっと大きくなりますので、アブナイデス」
「へぇ・・・スウェーデンにいるのってトナカイかと思ってた」
「あぁ、トナカイもいます。北部にいるサーミの人たちが放牧してるんですよ。自然保護区になっていて、世界遺産にもなってマス」
「へぇ~。やっぱり自然豊かなんだね、スウェーデンって」
怪訝な顔の九郎。
「先輩・・・トナカイって、本当にいるんですか?」
「えっ?・・・なに?・・・いるよ、もちろん」
「だって、鹿が空飛ぶわけないじゃないですか!」
「ぷはっ それは赤鼻のトナカイのコトだろ~~~~~」
「えっ!」絶句したあと、だんだん顔が赤くなる九郎。
「サンタは架空だけど、トナカイはいるぞwww」
「ヤダ、レンちゃんったら」笑うリネア。


























kanaです。
久しぶりの朽屋瑠子シリーズは、なんとこれまでの最長22ページに到達してしまいました。
でもたぶん行間も多いし、読めば読めるのではないかと思います。
今回はちょっと笑えるシーン多めですかね。笑ったり、怖かったり、グロかったりしながら、ラストでジーンと来てくれるとイイなと思います。
今、コメント欄はどうも筆者以外の人は書き込めないようになっている感じですが、良いなと思った方はぜひ怖いねボタン押してってください。 ありがとうございました。
kanaです。裏話。
今回タイトルを-事件記者 朽屋瑠子-ではなく、-朽屋瑠子暗殺計画-にしようかと思っていたのですが、忘れてました。忘れてましたがこれでいいです。実はこの-朽屋瑠子暗殺計画-というのは、ウルトラセブンの「セブン暗殺計画」をネタに取り入れようと思っていたからです。なので最初にダンタリオンが朽屋をいろいろ調べるシーンがありますが、あそこはガッツ星人がアロンを使ってセブンをシベ上げるシーンのオマージュにするつもりでした。でも、ガッツ星人にはダン隊員ではなくセブンを暗殺する明確な理由がありましたが、ダンタリオンにはないので、完全オマージュは却下となりました。
後半、九郎とリネアが戦うシーンで、朽屋が「私のために争わないで!!」みたいなセリフを入れようとも考えましたが、まぁ朽屋はそんなこと言わないなとやめました。
それとリネアとのキスシーン。朽屋は感度を上げて調べ上げますが、この時の感度を3000倍にしようかと思ったのですが・・・自粛しました。さすがにそんなにないでしょと。
引き続き、お楽しみください。
↑ シベ上げる× → 調べ上げる〇
応援してます!朽屋瑠子シリーズおもろいです!by読者
kanaです。
22ページ読むのはツライけど、えっちなシーンだけどうしても見たいという御仁は、すべてをすっとばして17ページからお読みください(笑)
↑あー!
読者さんありがとうございます!
一般の方はまだコメント投稿できないのかと思ってました。ありがとうございます〜
全く九郎ちゃんがこんな悪い子だなんて(いいぞもっとやれ)。
いつも通り面白いw待ってました朽屋瑠子シリーズ!、、、いつか小説化しないかな
法王騎士団は大阪府警のマルボウですか?
↑わー、コメントありがとうございます。楽しんでいただいて何よりです。
マルボウはイタダキました。カチコミの時の「大阪(府警)じゃ!!」と略すんだなーというのが忘れられず。・・・法王騎士団、意外とコワイ。
今回は九郎大活躍ですね。しかも今回は九郎がいなかったら朽屋は死んでたかもしれないですからね。いい仕事と悪い仕事の両方を達成しました。
つなみに、自分の中での九郎は「宇崎ちゃんは遊びたい!」の宇崎ちゃん(胸はないバージョン)で、
リネアはなぜかずっと四国めたんが頭の中にいました。