「お前たちは、いったい……なんなんだ?」
シバは少し首をかしげ、月明かりに照らされた仮面越しに、じっと俺を見つめる。
その視線には、子供のような無邪気さがありながらも、どこか言い知れぬ深さがあった。
俺の手は小刻みに震え、声も思ったより大きくなってしまう。
「兄さんたちは……なんで、あんなことをしている?どうしてお前だけ、普通に話せて、普通に笑えるんだ?俺に……何をさせようとしているんだ?」
息を整えようと深く吸うが、胸のざわつきは治まらない。
シバはその間もじっと俺を見つめ、少し微笑むように言った。
「あ〜……それはね、僕たち兄弟のこと……先祖のことを話せばわかるかな。
僕が教えてあげる……」
その言葉に、恐怖と同時に、少しだけ安心感が混ざった。
俺は思わず、足を止め、霧の向こうで揺れる木々の影を見つめた。
シバの声は、夜の山の静寂に溶け込むように響いた。
「昔々、この山の麓の村に、ある大家族が住んでいたんだ。兄弟姉妹が8人。長男と長女、次男と次女、三男と三女、四男と四女。それぞれが兄弟姉妹を愛していたんだよ」
俺は思わず息を呑む。血縁同士が……という話に背筋がぞくぞくした。
「でも親はそれを不純だとして許さなかった。だから、兄弟姉妹たちは家を飛び出して、山の奥で自分たちだけの村を作ったんだ」
シバは続ける。
「長男長女はイチダ、次男次女はニヤマ、三男三女はミヨシ、四男四女はシバ、って苗字を変えて、それぞれ家を作ったんだよ。そこで暮らしていた」
やがて子供が生まれ、村の中で結婚していく。しかし……事態は奇妙なものになった。
「子供たちは生まれるたびに、顔が奇形になったり、狂ったようになったり、まるで妖怪みたいな子ばかりだった」
山麓の村の者たちは、それを神の祟りだと恐れ、武器を持って襲撃した。
ほとんどは殺され、残った者たちはひっそりと山奥で身を潜めたのだという。
そしてシバは、静かに囁くように言った。
「僕たち兄弟は、その生き残りの子孫なんだ。

























読みやすくてめっちゃ好き 話の内容が入ってきやすい
すっごく怖くて久しぶりにゾクゾクしました。
久しぶりにゾクゾクしました。
↑マジそれな、今まで読んだ中で1番最高だわ
ハゲ碓井みたいだな