しかし、目の前の兄弟たちの異常な行動を思い出すと、自然と口をついて質問が出た。
「……あの、兄さんたちは……一体、何をしているんですか?」
シバは少し首をかしげ、口元の仮面の下で微笑むような動きを見せた。
「あ〜……夜になると、兄さんたちはいつも変な行動をするの。
聞いても……わかんないかな」
声には子供のような弾みがあり、まるで怖がる俺を安心させるために言っているようでもあった。
だが、その言葉の向こうには、説明しきれない異様さと、夜ごとの奇怪な習性の影が見え隠れしている。
シバは小さく肩を揺らし、目を輝かせながら言った。
「もしかして……おじさん、眠れないの?」
俺はうなずくしかなかった。
慣れない環境、異様な兄弟たち、そして夜の不気味な声。寝ようとしても心が落ち着かない。
「なら、外に出ようよ」
シバはそう言うと、歩き出した。
「僕も眠れない時は、外に出て空気を吸うんだ。そうすると少し楽になるんだよ」
その言葉に、俺は恐怖と好奇心が入り混じる。
目の前の小さなひょっとこの面の男が、まるで何事もないかのように夜の山へ誘う。
俺は息を呑み、静かに後をついて行った。
夜の空気はひんやりとして、霧が足元にまとわりつくように漂っていた。
シバと並んで歩くが、俺の心臓は早鐘のように打ち続けていた。
胸の奥で、恐怖と疑念、そして好奇心がぐちゃぐちゃに絡み合い、頭が真っ白になりそうだった。
「……なあ、シバ」
思わず声が震える。


























読みやすくてめっちゃ好き 話の内容が入ってきやすい
すっごく怖くて久しぶりにゾクゾクしました。
久しぶりにゾクゾクしました。
↑マジそれな、今まで読んだ中で1番最高だわ
ハゲ碓井みたいだな