「それじゃ表向きは鬱病ってことになってるってことか?」
「そうだよ」
「それじゃSは?」
「Sは俺もわからない。やっぱり10年くらい連絡取ってないから」
Sについては地元の連中は誰もわからないそうだ。幹事に話を聞いたが、Sの実家は10年程前に空き家になっており、以来連絡が取れないとのこと。
「おいおい、IとSがってことはOもやばいんじゃないの?」
俺がふざけ半分でそう脅かすと、Oは少しムスっとした感じで言葉を返した。
「やめろよ。冗談でもシャレになってねぇからな」
「ごめんごめん。でもお前も気をつけろよ」
「わかってる。でももうダメかもしれない」
「何が?」
俺の問いにOは答えることはなかった。
それから少しして、Oが交通事故で亡くなったことを知った。居眠り運転のトラックに正面衝突されたのだ。即死だった。
そんなこんなで長々と書いてきたが、まぁとどのつまり祟りとは割と身近に本当にあるのかもしれない、そんな話である。
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この話に出てくるoの母です
たたり?コワー