でも、ほんとにそうなのかな? 僕はみんなとお話したいけど、今僕はのけ者になっている。なんで僕も混ぜてくれないんだろう。
僕に聞かれたらまずいことでもあるのかな。
そんなことをあれこれ想像しながら、何日か聞き耳を立てる夜を過ごして、とうとう僕は我慢ができなくなる。
「みんな! 僕も仲間に入れてよ!」
夜に出すにはちょっと大きめな声で、僕はそんな風にみんなに声をかけた。
いつもはシーンとするだけだったけど、この日は違った。
だって僕はみんなと目が合ってたから。
きっといつもはこっそり隠れてたんだろう。でも今日は僕もみんなに向かって声をかけたから、隠れる暇なんてなかったんだ。
みんな、なにも言わずに固まってて、しばらくはぼーぜんとしてた。
「ねえ、なんの相談してたの?」
誰も答えてはくれない。
「僕に聞かれたらまずい話?」
冗談っぽくそう行ったら、ロボット大佐が頭を掻きながら言う。
「いやはや、バレてしまいましたか。ならばしかたない」
周りのおもちゃたちは「え、言っちゃうの?」みたいな驚いた顔で大佐に視線を送る。
「実は、サプライズパーティを開こうと思っていたのです。あなたのために」
「え、僕のために?」
「そう。あなたの誕生パーティを我々だけで祝おうではないかと画策していたのです」
僕は嬉しすぎて、ベッドから落っこちそうになる。
僕のために、僕のおもちゃたちが誕生日パーティを開いてくれるだなんて。
家族とか友達に祝ってもらうのももちろん嬉しいけど、でも、ずっと長い間一緒に過ごしてきた、友達以上に触れ合ってきたおもちゃたちが、僕の誕生日を祝ってくれるほうが僕は嬉しく感じてしまう。
「あ、ありがとう」
ロボット大佐はうやうやしく頭を下げて、隣に立ってるトラのぬいぐるみに目で合図を送る。
トラは小さく頷いて、僕の方へと歩いてくる。四足歩行じゃなくて二本の足で歩いてくるのがなんだかおかしくて僕はちょっとだけ笑ってしまう。
そういえば、いつもは自分で動かないんだもんな。
僕が動かさないとみんな動かないんだ。動けないんだ。それが今は、みんな自分の意思で動いてる。こんな凄いことってあるんだなー。
トラはさすがの跳躍力でベッドに飛び乗って、僕の布団をめくる。
「なになに? なにかくれるの?」
サプライズパーティっていうことは、内緒で準備とかしてくれてたはずだし、本番まで内緒にしないといけないはずなんだけど、でも僕は気づいちゃったから……どうするんだろ?
そんな風に、みんな困ってるだろうなーとか考えていた僕は、突然の強い痛みに叫び声を上げてしまう。






















悪夢のトイストーリーといった感じがする。
怖すぎだろ。まぁおもちゃは大事にってことですね。
こえええええええええ
普段遊んでいるおもちゃはこんな思いをしているのかとわかりました。にしてもとっても怖いですね。