その後、父は自身の寝室に戻り、俺は先ほど起こったことは疲れて見えた幻覚だと言い聞かせてなんとか寝ることができた。
いつ頃だろう。急に父が俺のことを叩き起こしてきた。
なんのことだ思いつつ、どうしたんだと父に聞くと、母が家から居なくなっているという。
そんなことないでしょ、ただ寝ぼけてるだけじゃないの?と返したが、父がじゃあ、一来てくれと母の自室に一緒に行くことを促した。
どうせいるなんて考えながら眠くてふらふらした状態で父と母の自室に行ったが本当にそこには母いなかった。
そこから家の全ての部屋や家の周りを探したが、それでも母は見当たらなかった。
父は慌てふためきながら携帯を取り出し警察に電話し、俺には自分の部屋に行って待ってろと言ってきた。
言われるがままに、自分の部屋に戻ってきた俺は壊れたゲーム機の画面がまだ起動していることに気づく。
そしてその画面に映っているのは
狂 っ た よ う に 白 目 を 向 け て 笑 っ て い る 母 だ っ た
訳のわからない状況に混乱しながら画面を見ると一つのセリフが表示された。
あな た の母
選 ばれ まし た!
次選ば れるの は
あ なた で す !
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