……パアアアアン!
するとなぜか後ろのトラックも、警笛を鳴らしだす。
パアアアアアン!!……
その音は車が揺れる位、大きなものだった。
俺は心臓が止まるかと思う位驚き、ビクンと反射的に体がはね上がった。
トラックは警笛を鳴らし続ける。
パアアアアアン!!……
パアアアアアン!!……
パアアアアアン!!……
まるで直下型地震に遭遇しているかのように、トラックの警笛に合わせて車内が揺れる。
とうとう俺は両耳を塞いで叫んだ。
「やめろおおお!やめてくれえええ!」
電車は刻一刻と近づいてきていた。
ガタン、ガタン、ガタン、ガタン……
……パアアアアン!!
……パァン!
そして電車がいよいよ間近に迫ったときだった。
「うわああああ!」
叫びながら俺はアクセルを思い切り踏み込んだ。
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