俺は屋上の床ギリギリのところに立っていた
あと一歩踏み出せば落ちてしまうところにいたのだ
じゃあ、Aはずっと空中の上に立っていたのか?
恐怖が背中をつたった
その後、俺はこっぴどく怒られた
勝手に屋上に出て、あやうく落ちるところだったのだ
当然といえば当然だ
色々なことを質問された
どうして屋上にいったのか?
誰もいないのにどうして誰かいると思ったのか(先生にはAが見えていなかった)
俺は正直にAに呼ばれて、Aが見えたと言ったが信じてもらえなかった
特に首を傾げられたのはどうやって鍵を手に入れたのかだった
屋上には鍵がかかっていて、その鍵はホテルの管理室にあった
俺が屋上にいたことがわかってすぐに鍵の所在の確認がされたが、ホテルの管理室にちゃんとあったというのだ
つまり、俺が床でみつけた鍵はあるはずのない鍵だったのだ
俺は何度もその鍵はどこにあるのか聞かれたが、わからなかった
確かにその鍵で扉を開けたが、いつのまにかなくなっていた
ん?
Aはどうしたのかって?
Aは行方不明になったよ
どこ探してもいないんだ
当然、修学旅行どころじゃなくなった
俺らはホテル内で待機になった
警察がきて大捜索になった
ホテル内だけでなく、市内全体を探しているようだった
俺らは待機中、当然Aのことで話は持ち切りだった
Aはこのホテルで数年前に行方不明になったという修学旅行に取り憑かれてしまったに違いない
霊の話をしてたから呼んでしまったんだ
そんな話が飛び交った
























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