何かおかしなことが起きている
俺は部屋をそっと抜け出した
屋上だって?
屋上にいってどうする
そう思っても身体はエレベーターホールに向かっていた
エレベーターホールはしんと静まり返っていた
エレベーターの上のボタンを押し、エレベーターを呼ぶ
中に入ってみてみるとRのボタンがあった
これで屋上にいけるのだろう
俺はボタンを押した
問題なくエレベーターは動き、すぐに目的地に着いた
廊下は真っ暗だった
まっすぐ進むとすぐに上へと向かう階段が見えた
登っていくと鉄製の扉があった
きっとここを開ければ屋上に出れるのだろう
俺はドアを開けようとしたが鍵がかかっていた
「だめだ。これじゃあ屋上にいけないよ」
「大丈夫。右下の床に落ちているから」
耳元で声がした
Aの声だ
右下を見てみると、言う通り鍵があった
やけに古びた鍵
鍵を拾い鍵穴に入れて回すとあっさり開いた
冷たい風が俺の身体を撫でた
屋上はかなり暗かった
かろうじて月明りでうっすらと見える
特に何も置かれていないただの屋上だ
どうやら柵がないようだ
かなり危険だ
だから鍵がかかっていたのだろう
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