それからというもの、トメコさんを見かけると近づかないようにしていた。
周りの友達は、変わらず、トメコさんに挨拶したり、話しかけたり、手を振ったりしている。
そんなある日、友達数人と公園に向かって歩いていると脇の道からトメコさんが現れた。
私は距離をとることができず、下を向いたまますれ違った。すると、
「ちょっと!」と呼び止められた。
瞬時に自分のことだと思った私は思わず立ち止まり、後ろを振り返った。
トメコさんは近づいてきて、しゃがみ込み、
「君は、なぜ、私を避けているの?」
と尋ねてきた。
私は何も言えず、下を向いたまま。
「別に避けてないよ。」と返事をした。
「そう?いつも、みんなと離れていたり、下を向いたまま通り過ぎたり、みんなと一緒にいると逆に目立ってるのよね。」
無言の時が流れ。
「トメコさんは、視えてるんでしょ?」
「何が?」
「幽霊を。」
私は思い切ってトメコさんに聞いてみた。
すると、今まで穏やかな顔だったトメコさんが突然無表情になり、立ち上がった。
立ち上がると、顔は真正面を向いたまま、目線だけは私を見ている。今まで見たことない表情で私を見下ろしている。
その目を見て、怖くなり動けなくなった。
「お前も視えるのか?」と低い声で聞いてきた。
答えれずにいると、
「どうなんだ?視えるのか!?」と荒い口調で問いただしてきた。
「視えない。」と答えると、
「じゃあ、なんでそんなことを聞く?」
「親戚のおばさんが…トメコさんには視えてるって…」
私はなんとか振り絞った声で答えた。
「ふふ…あはははははははははは!」
今度は狂ったように笑い出した。
「さて、真実はどうかな?」
「お前のいる、そこにもいるぞ。」























きゃあ変人!!!!(ビンタ)