つい最近の話です。
友達と遊びに出かけて、解散したのは深夜1時頃でした。僕はマンションに住んでいて、エレベーターに乗るためロビーに向かうと異様に背が高くてガリガリの男が1人、掲示板の貼り紙をじっと見ているのに気づきました。もしかしてマンションの住人かと思い、挨拶しようと近づいた瞬間、「あ、これは生きている人ではない」と直感しました。ためらいながらも挨拶をやめて、エレベーターに乗り込みました。
エレベーターのドアが閉まり、動き出したところで、掲示板を見ていた男が首をギュルっと回したので目が合ってしまい「ヤバっ」と怖さを感じた僕は、エレベーターが目的の階で止まると急いで自分の部屋へとに戻りました。
帰宅後、何事もなく風呂に入り、寝る前にトイレに行きました。トイレを出ると、なんとロビーで見た男が部屋の前に立っているのです。声を出しそうなくらい驚きましたが、声を出すと相手に見えてることがバレると思い、何事もなかったかのようにベッドに入りました。
怖くなった僕は、男のいる方向に背を向けて目を閉じ、丸まっていました。すると、ゆっくりと近づいてくる気配が…「ヤバい、ヤバい、ヤバい!」と心の中で焦ると、その気配がパッと消えました。気になって男のいる方向に体を向け、恐る恐る目を開けました。すると、男はどこにもいなくなっていました。ホッと安心した瞬間、耳元で「遊ぼう」と囁かれました。
そのとたん、さっきまで消えていた気配が、瞬間的に僕の背後に戻ってきました。見えてることがバレたと気づき、僕の恐怖心が一気に跳ね上がり、怖くて体が動かなくなりました。僕は、「絶対無理!遊ばない!僕には何もできんから出て行ってくれ!」と心の中で叫び続けました。
それでも、男は「遊ぼう、ねぇ、遊ぼう」と繰り返し囁きながら、僕の背中に爪を立てて、ザーッ、ザーッ、と摩り続けました。摩られるたびに体がだんだんと重くなり、呼吸も苦しく、頭痛までしてきました。それでも、心の中で「出て行け!」と叫び続けました。
しかし、男はまったく動く気配がなく、僕の体は苦しさを増すばかりでした。苦しさに耐える中、次第に怖さよりも腹が立ってきてしまい、ついに僕は「マジで出ていかんとしばくぞ!!」と声を張り上げると、「じゃあもういいや」と言ったあと、男の気配がスーッと消えました。金縛りにあったわけではなかったので、その後、部屋中を確認しましたが、男は完全にいなくなっていました。
男がいなくなってからも、体のだるさと頭痛は少し残りましたが、その後は特に何事もなく普段通りの生活を送っています。
もしあの時、あの男の「遊ぼう」に対して、僕が「いいよ」と返事していたらどうなっていたんだろう、と考えることもありますが、そのことはあまり深く考えないようにしています。























めちゃくちゃ怖い。もういいやってどっちとも受け取れるよね