エレベーターの扉が開かれたが
相変わらず物静なだけで
どうせ誰も居ないならと、エレベーターの中で座りこんだまま脳をフル回転させ
どうしたら良いのかをひたすら考えた
考えたが結局解らないので
閉じたエレベーターを開き外へ出た。
外は日の光が差していた。
もう混乱だ。意味が解らない
元に戻った?帰って来れた?辺りを見回したが
そこはまた何かが変わった世界のままだった。
もう最悪だ。
もう帰りたい、もう嫌だ
私はタクシーをつかまえて帰る事にした
道中も所々僅かに違う
私「すみません、運転手さんそこ右です
その先を行ったら突き当たりを左で後は真っ直ぐ行けば有るんです。有るはずなんです。」
恥ずかしい話、若干泣いていた。
運ちゃん「どうしたんですか?大丈夫ですか」
私「はい、すみません、良く解らなくて、多分その先に有るはずなんです。」
もうタクシーから風景を見ようとは思えなかった。
運ちゃん「お客さん、この突き当たり左で良いんですよね」
私「はい、」
後部座席から進路を食い入るように見続けた
そこを左に曲がったその先に有るはずなんだ……
家はあった。
安堵はしたが、やはり何かが違う
運ちゃん「お客さん大丈夫ですか?」
私「はい、すみません、ありがとうございます」
タクシーの扉が閉まる時
運ちゃん「だΚΔГАιΤヱЛОл……」
また何か言っていた。
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