きっかけは何だったのだろう
何が始まりで、どうしてそうなってしまったのか
天気は生憎雨模様だが、雨粒が軒や屋根にあたる騒音と
未だに朝が冷え込むこの時期には
ノスタルジックにも
あの日の事を今でも不意に思い出す。
当時私は会社の寮に住んでおり
3部屋有った寮も今では私1人きりで
悠々自適に生活をしていた。
まぁ、毎度の事ながらこの寮にも何かがいるようで
先住者の話では何かいる。との事だ
誰もいないはずの風呂場から水が流れたり
部屋のチャイムは鳴るものの
そこには誰もいない等々
実際私も鏡越しではあったが目視はしている
会社の同僚が台所で洗い物をしているとき
私は換気扇下でタバコを吸っていた
向かいには風呂場があり
開いたドアの先に鏡があるのだが
洗い物をしている同僚の足を床から伸びた手が掴んでいたり
途中から夫婦で入社して寮にいた方がいるのだが
いつも通り奥さんの明るい声で
「ただいまー」
「帰ったよー」
「いる?」
なんて言うんだけど
下の駐車場にまだ奥さんいるし
私はその辺別に気にしないので
おやおやと自室のドアを開けるとびっくり
慌ただしく買い物袋から冷蔵庫へと
そそくさと動く奥さんが
私「今、下に居ませんでした?」
奥さん「え?今あたしここにいるよ?また怖がらせようとして、この~」
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