何かと複雑な家庭環境で育った私は
とある家庭の事情とのことにより
5回目の引越をし
新たな宿となる仮の住まいで家具やら何やらを
家族総出であくせくと巣作りをしていた
新たなと言っても築60年以上は有りそうな平屋だ
病院やスーパー、コンビニ、交通機関は徒歩圏内にあり中々のこう立地ではあるが
どうやら私はその手のアンテナが標準装備されているようで
この仮の住まいにも何かが有りそうだ。
いや、実際にあったのだろう
住み始めてから直ぐにそれはおきた
あまり東枕や西枕なんてことは気にしてはいないのだが
窓側に頭を、クローゼットや襖には足を向けて寝る
何だかこれが安心するので
何処へいくにしてもおおよそこのスタイルで睡眠をしていた。はずだった
起きると私の両腕は万歳状態
そして窓側に足が、襖の方に頭があり
まるで襖の方へ引っ張られた様に
身体も襖の方へ近付いていた。
想像するとなかなかに奇妙でおぞましい寝相だが
擁護させて欲しい、自慢にもならないが
私の寝相は良い方だ。
なので自身から身体を180度回転し
そのままうねうねと移動し、万歳して寝んねするはずはない
そう信じたい
ここから徐々に頻度が増していく
もはや体験したのは私だけでなく、家族全員にまでおよんでいた。
因みに父、母、姉、妹、そして私
これが家族構成だ。
さておきあまりにも頻度が多く
流石に痺れをきらせた私が
大家か仲介業者に問合わせをするように
促した。
まぁ単純にこの仮の住まいの歴史に興味がわいたのだ。
どんな事が起きたにせよ
この仮の住まいにいつか生きて暮らしていた
人達が刻んだものを、思いを
少しでも知りたかったのだ。
勿論ゴーストスイーパーでもバースターでもないので知ってどうする、何かする
なんて事は無いのだが
























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