次の日の見回り。電気はついていなかったがやはり、あの教室から数人の女子生徒の声が聞こえてくる。念のため確認をしに扉を開けると、昨日と同様に話し声はピタリと止んだが、ムワッとした異臭が漂ってきた。
鼻の奥をつく。
かなり強烈な匂い。
教室を見回すと、ベランダに出る窓が開いてることに気づいた。
開いている窓の下、黒い靴を履いた足が二足。
誰か倒れている。
すぐに駆け寄るとそこには、おそらく浮浪者であろう男性が横たわっていた。
素人目にもわかるくらいの状況。
後のことは警察に任せた。
それ以来、あの女子生徒達の声は聞こえなくなったが、聞こえていた謎は解けないままである。
(※お話にする際、校舎の階数は改変しました)
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