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呪い・祟り

ねこじろうさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

かつて弁護士だった死刑囚の話
長編 2025/03/01 07:26 30,870view
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土は柔らかく三十分もすると、かなりの深さの穴が出来た。

額の汗を拭った後そこに息子を横たえ慎重に土をかけていくと、あっという間に元の地面の状態が出来上がった。

後はその辺の枯れ木でカムフラージュをしてから、林の中を歩く。

そして時間を潰して、昼頃に家に戻った。

玄関の扉を開けてただいまーと言おうとした瞬間、彼は目を疑った。

玄関先に息子のスニーカーがあるのだ。

そんなバカな!

思いながら彼はあたふたと靴を脱いで居間に入ると、ソファに座る妻に尋ねた。

「し、眞吾は……眞吾は、いるのか!?」

「あら、あなた、一緒じゃなかったの?

昼前には帰ってきたわよ。

あんまり、ワラビはとれなかったみたい。

それで、、フフフ、、あの子ったら、あんなところで寝てしまったみたいで。

何だか泥だらけでね。

あまり汚いからさっき、すぐシャワー浴びなさいって言ったの。
フフフ、、、」

テレビを見ながら可笑しそうに笑い、妻が言う。

そんな、そんなこと、あり得ない!
だって、あんな深くに埋めたんだぞ。
しかも、意識不明の状態で。

大島が茫然と立ち尽くしていると、パンツ一枚の息子が頭を拭きながら現れ妻の隣に座った。

「眞吾、お前、帰ってたのか?」

彼は出来る限り冷静を装いながら、尋ねた。

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コメント(4)
  • なんでだろう、気が狂ってる死刑囚もいるな

    2025/03/01/11:24
  • 宮崎勤かと思ったけど、年齢も刑までの執行機関が違うから別のかな

    2025/03/06/18:26
  • 多分、別の死刑囚ではないかと。
    年齢もそうですが、宮崎さんとは
    また違った気配ですね。

    2025/03/11/00:07
  • コメントありがとうございます
    ─ねこじろう

    2025/08/15/09:10

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