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呪い・祟り

ねこじろうさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

かつて弁護士だった死刑囚の話
長編 2025/03/01 07:26 30,871view
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「うん。

ワラビ採りに夢中になってたら途中で眠くなって、木の傍で寝てたみたいなんだ。

起きたらなぜか、頭から足まで泥だらけでね。

気持ち悪いから、すぐ帰ったんだ」

そう言うと息子はうつむき、再び顔を上げる。

その顔を見た途端、大島の心臓は早鐘のように激しく鼓動を始めた。

息子のあどけない二つの目は細く吊り上がっており、その口元を醜く歪めながら大島をバカにするように嘲笑っている。

彼は台所に走り包丁を持つと、素早く息子の前に立った。

驚いた妻が立ち上がり、叫ぶ。

「あなた、何してるの!」

「こうするしかないんだ!」

※※※※※※※※※※

……

……

……

気がついたときには辺りは血の海で、足元には血だらけの息子と妻が倒れていた。

肩で息を切らしながら呆然と立ちつくす大島。

その時だ。

彼はいきなり背後にゾクリとした気配を感じる。

恐怖が一瞬にして体を包み、体はピクリとも動かなくなった。

そして耳元で聞き覚えのある男の囁く声が聞こえる。

「あ~~~あ、
とうとうやっちまった!!
フフフ、、
これで先生も俺と
いっ、、
しょ、、
だ、、
な!

10/13
コメント(4)
  • なんでだろう、気が狂ってる死刑囚もいるな

    2025/03/01/11:24
  • 宮崎勤かと思ったけど、年齢も刑までの執行機関が違うから別のかな

    2025/03/06/18:26
  • 多分、別の死刑囚ではないかと。
    年齢もそうですが、宮崎さんとは
    また違った気配ですね。

    2025/03/11/00:07
  • コメントありがとうございます
    ─ねこじろう

    2025/08/15/09:10

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