「うん。
ワラビ採りに夢中になってたら途中で眠くなって、木の傍で寝てたみたいなんだ。
起きたらなぜか、頭から足まで泥だらけでね。
気持ち悪いから、すぐ帰ったんだ」
そう言うと息子はうつむき、再び顔を上げる。
その顔を見た途端、大島の心臓は早鐘のように激しく鼓動を始めた。
息子のあどけない二つの目は細く吊り上がっており、その口元を醜く歪めながら大島をバカにするように嘲笑っている。
彼は台所に走り包丁を持つと、素早く息子の前に立った。
驚いた妻が立ち上がり、叫ぶ。
「あなた、何してるの!」
「こうするしかないんだ!」
※※※※※※※※※※
……
……
……
気がついたときには辺りは血の海で、足元には血だらけの息子と妻が倒れていた。
肩で息を切らしながら呆然と立ちつくす大島。
その時だ。
彼はいきなり背後にゾクリとした気配を感じる。
恐怖が一瞬にして体を包み、体はピクリとも動かなくなった。
そして耳元で聞き覚えのある男の囁く声が聞こえる。
「あ~~~あ、
とうとうやっちまった!!
フフフ、、
これで先生も俺と
いっ、、
しょ、、
だ、、
な!
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なんでだろう、気が狂ってる死刑囚もいるな
宮崎勤かと思ったけど、年齢も刑までの執行機関が違うから別のかな
多分、別の死刑囚ではないかと。
年齢もそうですが、宮崎さんとは
また違った気配ですね。
コメントありがとうございます
─ねこじろう