※※※※※※※※※※
大島は目の前に立つ息子に問う。
「そいつに睨まれたらあんなことをしてしまうのか?」
「うん。
気がついたら足元に女の子が倒れてるんだ。
その子の肌を触ると冷たくなってて、、
だからぼく、、ぼく、、怖くなって走って逃げるんだ。
それで次の日に同じところに行った時は、もう女の子はいなくなってて、、」
━あのAが息子をマインドコントロールし殺人をさせ、遺体の後片付けをしたのだろうか?
それとも今まで気付かなかっただけで、私の息子は生来のシリアルキラーなのか?
何れにしてもこのまま息子を野放しにしていたら、大変なことになる。
そう思った大島は改めて決心した。
※※※※※※※※※※
━今度こそ終止符を打つ。
そんな強い思いを心に抱きながら
その週の日曜日、大島は息子と裏山に山菜採りに行く約束をする。
それで朝方、両脇に木々の立ち並ぶけもの道を歩き進んでいた。
前方には楽しげに歩く息子の背中。
それから鬱蒼とした木々に囲まれた場所で夢中になってワラビを探す息子の背後から彼はこっそり近づくと、予め準備していたクロロホルムを染み込ませたハンカチで鼻と口を塞ぐ。
息子はしばらく暴れたが、すぐにぐったりとなった。
辺りに人がいないことを確認してから彼は息子を担ぎ、さらに林の奥へと分け入る。
そしてしばらく歩いてから適当な砂地で息子を下ろすと、肩に掛けていた大型のバッグも下ろしてから中からシャベルを出す。
そしてそれでザクザクと地面を掘り始めた。
























なんでだろう、気が狂ってる死刑囚もいるな
宮崎勤かと思ったけど、年齢も刑までの執行機関が違うから別のかな
多分、別の死刑囚ではないかと。
年齢もそうですが、宮崎さんとは
また違った気配ですね。
コメントありがとうございます
─ねこじろう