「はははは、、、
ざまあみろ!
はははは、、」
中から出てきた人を見た途端、俺は息を飲んだ。
それはN美だった。
膝丈ロングの白いTシャツにはあちこちどす黒い血が付着しており、右手に握る包丁の刃先からは血が滴り落ちていた。
彼女は狂ったように笑いながら二、三歩進みガックリ膝を付くと、そのままバタりと廊下に倒れ込んだ。
ただならぬ事態を感じた俺はお隣さんの玄関ドアを開いて廊下に上がりこむと、奥のリビングに走る。
入口ドアを開き視界に飛び込んだ光景に、背筋が凍った。
奥にあるソファーで、折り重なるように男女が倒れている。
二人とも部屋着は血に染まっており、ぐったりしていた。
俺は頭がパニックになりながらもポケットから携帯をだすと、救急に電話した。
※※※※※※※※※※
それからしばらくして救急隊員らが来てから、テキパキと男女を担架に乗せて運んでいく。
その後警察官が来て廊下にいたN美を逮捕し、そのまま連れていった。
現場は規制線が張られて、立ち入り禁止になる。
室内では証拠保全のため鑑識らが慎重に動いていた。
俺は別室で警察から事情聴取を受ける。
ようやく解放されたのは午後になってからだったが、その日は精神的なショックもあり会社を休むことにした。
※※※※※※※※※※
恋人の突然の逮捕というショッキングな出来事のせいで、それからしばらく俺は悶々とした眠れぬ日々を過ごす。
拘置所にN美の接見にも行ったが彼女は薄ら笑いを浮かべて俯くだけで、会話にはならなかった。
そしてN美の逮捕から一月後の夜、訪れた警察の人から驚くべき事実を俺は聞かされた。
隣の男女のうち男の方は病院で亡くなり、女の方は今も意識不明の重体だそうだ。
























女の執着って怖いですね…
男もですね(笑)
━ねこじろう
それな!
それな!!
それな!!!
婚活パーティーで出会ったばかりの人とアレをしたら、すぐさま退会させられますよ。男性も女性も、せめて正式に婚約をしてから!