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呪い・祟り

八尺マンさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

自分は1人だった
長編 2025/01/28 23:20 3,679view
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「いや、俺が今朝帰ってきた時に一緒にいた男がいただろう?」

「何のことだ? アンタは1人しかいなかったぞ?」

え?
俺は頭が真っ白になった

「かなりフラフラしていたけど一人で帰ってきてたぞ? おいおい。大丈夫か? 幻覚でも見てたのか?」

「いや、そんなはずは・・」

俺はしっかりと否定は出来なかった

なにせ、顔を思い出すことが出来ないのだ
俺の幻覚じゃないと言い切れない

いや、でも、そいつは俺の妻も見ているのだ

幻覚ではない

なら、なんだ?

俺は他に手がかりはないか調べた

財布を調べてみると昨日の日付のレシートがあった

昨日の夜に行きつけのバーで飲んだレシートだ

見るとかなりの量のお酒を注文していた

これは俺一人の量ではない

誰かと飲んでいたという証拠だ

俺は店に行くことにした
そこのマスターと俺は仲がいい

「いらっしゃい。今日も来てくれたんですね。昨日はだいぶ飲んでましたけど、大丈夫ですか? 
え? 誰かと一緒にいたかですか?
いえ、お一人で静かに飲んでましたよ? いつもよりかなり早いペースで飲んでましたね」

まただ
また誰もいなかったという

これはどういうことだろう

あの男はいったい何者なんだ

俺はその後も色々と調べてみた

しかし、結局、何もわからなかった

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