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呪い・祟り

八尺マンさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

自分は1人だった
長編 2025/01/28 23:20 3,418view
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まずは自分のスマホを調べてみた

会う時に、その男となんらかのやり取りをしているはずだ

どこで待ち合わせしようだとか、あと10分くらいで着くとか
そんなやり取りをメールなり電話なりしてるだろう

しかし、いくら調べてもそういった履歴は残っていなかった

これは本格的におかしい
では、俺とそいつはどうやって待ち合わせしたのだ

いや、そもそもどうしてそいつと飲むことになった?

そいつと街中で偶然会って?

そいつから久しぶりに連絡があって?

覚えていない

なにか他に手がかりはないか

俺は近所の知り合いに電話して聞いてみることにした

その知り合いはいつも朝に家周りを掃除している

朝帰りの俺を見かけているかもしれない

「お? もう大丈夫なのかい? 朝、かなり酔っぱらった様子で帰ってきたから心配したんだよ」

電話が繋がるなり、期待していた返事がきた

俺が酔って家に帰るところを目撃している

これは話が早い

「ああ。ちょっと飲みすぎてな。でも、もう大丈夫だ」

「それならよかった。けど、あんま飲みすぎないようにな。何かあってもすぐに助けがくるわけじゃないんだからな」

いや、さすがに妻が見つけて何かしてくれるだろう。薄情とはいえ

と、反論しようとしたがやめておいた
今はそれどころじゃない

「ちょっと聞きたいんだけど、俺と一緒にいた奴いたろう? その男のことで聞きたいんだが」

俺が質問すると予想していなかった返事がきた

「ん? 一緒にいた奴? 何のことだ?」

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