まさか、あれは幽霊のようなものだったのではないか
そんなことを考え始めた時だった
テレビで何十年も前に失踪した男が発見されたというニュースが流れた
その男は俺の住んでいる街の隣町の廃家で見つかった
その発見された男の写真が出てきた瞬間、俺はあっと声を出してしまった
こいつだ
俺の旧友を名乗り、俺の前に現れたのは
だが、やはり男は友達なんかじゃなかった
赤の他人だ
身も知らずの男を俺は友達だと思い込んだのだ
「なあ!こっちにきてくれ! 俺を家まで運んだ男がテレビに出ている!」
俺は家にいるはずの妻に呼びかけたが返事がない
出かけているのか
ニュースによると、その男は25年前に突如失踪した男で、当時高校生だったという
両親にちょっと出かけてくるといって、それきり行方がわからなくなったらしい
彼は廃家で白骨化していたという
死後10年は経っているという話だった
つまりは、半年前に会ったのはやはり幽霊だったのだ
ずっと廃家に誰にも見つけられずにいて、見つけて欲しくて俺に近づいてきたのだろうか
わざわざ俺に自分が友達と思い込ませて
いい迷惑だ
俺には友人はいない
孤独な男だ
そんな俺に友人がいるという幻想を見させたのだ
なんて奴だ
いや、もうそれはいい
それより・・
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ゲームオーバーみたいな感じの終わり方がめっちゃ好き
顔写真とかは一緒に撮ってたりしてないですか?
これはガチでこわ話だなーー
今からお風呂
いやあああああああああああああああ
怖い話というより、なんか哀愁を感じた
そんなに気を落とさなくてもいいのでは?
実話ですか?すごく不思議な気分になりました。
タイトルにネタバレって入れて欲しかった
孤独な男が寂しさを紛らわす為の想像の中の妻と友人は全く知らない人
怖いけど、そこまで深刻には思えなかった。
いいオチだ
今更ですが、優秀賞ありがとうございます
ちょっと更新怠っていましたが、少しずつ再会していきます
面白かったです