「ハイっ」
その時、朽屋の背後から大きな声援が聞こえてきた。
「合衆国海軍の英雄!! マスターチーフ・クチヤに! 敬礼!!」
振り向くと、ミゲル・キースの上層甲板に並んだ144名のクルー全員が
ザッという音とともに、一糸乱れぬ動きで朽屋に敬礼を送っていた。
朽屋もそれに対して踵を返し、海軍式の敬礼をした。
「あんま無茶すんじゃねーぞーーー!!」スティングレイが朽屋に手を振った。
「スティングレイさんもねーーー!!」朽屋はHappy Catのように跳ねて別れを惜しんだ。
・・・・・・
2025年1月19日
朽屋のナイフによって爆散し、消滅したかのように思えたリヴァイアサンだったが、
その小さな細胞たちはマリンスノーのように海底の泥の上に小さく積もった。
やがてそれは、小さく脈を打ち始め、クラゲの幼生(プラヌラ)のようなものになった。
(海に彷徨う人間の魂があるかぎり、私はまたいつか復活する。必ずだ・・・)
【←to be continued】
・・・・・・
【追記】
2025年3月26日
事態の鎮静化を確認したC国政府は、外務省を通じ日本産の水産物について「昨年来、C国の専門家が2回日本に行き、独自にサンプルを採取し検査したが、現時点で検査結果に異状がなかった」と発表。輸入再開に向け日本側と協議したことを明かした。
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kanaです。久しぶりの「朽屋瑠子」シリーズです。
このシリーズはあちこちにいろんなオマージュやらなんやら、過去作でも詳しく説明してないけど
知ってる人なら「あぁ、あれか?」と思うようなネタを散りばめていますので
そんなところもお楽しみください。
ちなみに、毎回出て来て朽屋に「ユー、〇〇へ、トベ!!」とだけ言って去っていく米兵のセリフは
「王立宇宙軍-オネアミス-の翼」で主人公のシロツグに対して「あ~~、なんて・・・そうだ、飛べ!!」とイキナリ突拍子もないことを言ってくる将軍をオマージュしています。
是非とも、ムー本誌に書いて送って欲しい!
大昔、漫画を書いてムーに送ってた人が、本誌に取り上げられたこともあるし、ルコも取り上げて貰って欲しい!
読み物として毎回楽しく拝見してます
朽屋さん、やってますねぇコレは。
待ってました!
クッチャルコさん首を長くして待ってました〜wこれからもどんどんお願いします♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪僕の中では今1番の最高の小説です!!
↑うれしいコメントの数々ありがとうございます。
自分で書いてて一番楽しい、それが朽屋瑠子シリーズw
怪談としてはどーよ、って話もありそうですが、今回は都市伝説ですから!!!
話によってジャンルも買えてます。
それにしてもですよ、1月19日に書いたコメントが公開されたのが1月28日って、
運営様、もう少しなんとかなりませんかね?
この前このシリーズ一気読みしましたけどめちゃくちゃ面白かったです!!
これからも期待してます(^ ^)
kanaです。↑コメントありがとうございます。一気読みしていただいて最高にうれしいです。
楽しんでいただいてよかったです。
これは公式に作品化していくべきレベルだと思う。
小説出てます?