人間の意味
投稿者:miya (3)
朱莉「茉莉さぁ・・・お姉ちゃん今日久しぶりに料理しようと思うんだけど・・・もちろん残さず食べてくれるよね・・・・??」
茉莉「・・・・!!??いやぁ人間ってなんでそう呼ばれてるんですかねぇ・・!!!」
朱莉「よろしい。」
俺「(え・・・・そんなにヤバいのか・・・?)」
朱莉先輩は、自分が思っている考察を俺たちに説明してくれた。
朱莉「お前達 人は元々の先祖、平たく言えばサルのような状態から進化し続けた結果、今の人の形に至る訳だが、サルと今の人の「間の期間」・・・つまりサルから今に至るまでが「人間」。つまりここまでの過程がそう呼ばれるなら分かる」
「ピーンポーンパーンポーン」
「1年A組、日高 茉莉さん 至急、職員室まで来てくださーい。」
茉莉「あ、ヤベ。何かやらかしたかも。ちょっと行ってくるね」
茉莉は廊下に出て行ってしまった・・・この状態の部長と2人かぁ・・・。
朱莉「話を戻そう」
朱莉「今でも、テレビなんかでは”人間の身体には~”という説明書きが入るのはおかしいんじゃないか?学名に「ヒト」って分類されたのだから、人間はもう使わなくて良いだろ?「人間社会」という言葉だって同じ意味がダブって使われている事になるじゃないか?」
朱莉「人間っていう言葉は、もっと他に何か特別な意味が有り、今もなお使わなければならない理由の有る言葉だと、私は考えている」
俺は正直この話の場をナメていた。まさか何の疑いも抱かずに使っていた「人間」というワードに、そんな考え方があるのだと。
あと実は朱莉先輩って頭良いのか・・・!?
朱莉「でもまぁお前達「人間が群れて共存して生きている」のは分かる。しかしそれは多種族も同じだし、まぁ人が他の種より優れている・・・と言いたいだけなのかもしれないがな」
キーンコーンカーンコーン
17時を告げるチャイムが鳴り響いた。
朱莉「おぉ、もうこんな時間か。帰るとするか。」
俺「ですね。今日は俺も用事が有るんでもう出ます」
朱莉「分かった。私は茉莉を待つとしよう」
俺「すいませんがお先に失礼します」
そう言い残し、俺は部室を後にした。
廊下を歩いている時、俺は先程の会話の不自然さに気付いてしまった。
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