短編
2024/12/24
11:26
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そう。
友達は自分で鏡に映った自分の姿と同じにしたというわけだ。
友達は病室で、これでもう鏡の呪いに悩まされることなくなったと、ニコリと笑いながら言った。
私はその話を聞いて、無性に腹が立った。
そんな鏡をどうして友達のおじいちゃんは残していたのか。
きっと友達の顔は元には戻らない。
傷が残ってしまう。
私は友達からおじいちゃんの家の場所を聞き、行ってみた。
家の中は片付けられていて物が何もなかったが、鏡の置いてある部屋はそのままの状態になっていた。
私は頭に血が上っていたせいか、つい鏡を見てしまった。
だが、鏡に映っていた私にはどこも傷なんてない。
なんだ、呪いなんて結局、嘘じゃん。
そして、私は手に持っていたハンマーで鏡を叩き割った。
床に砕け散った鏡の破片は、私の姿を映していた。
意味を知りたい方は↓
最後に「私」はハンマーで自分が写った鏡を破りました。
その割れた鏡に「私」が写っていた、
と言うことは、
「私」はこれから粉々になる、と言うことです。
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