もういいかい
投稿者:きのこ (12)
短編
2024/12/23
08:51
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ある日、塾帰りに友達と別れて、暗い道を歩いているとき
声がした。
「もういいかい」
私は声の主を探すために周りを探した。
けれど人は一人もいなかった。
なので、なんとなく「まーだだよ」と答えた。
そして、あれは何だったんだろうと思いながら道を進んだ。
それから少しして、自分の家が見えてきたとき、
「もういいかい」
また声がした。
私は少し怖くなった。
そして、
「まーだだよ」
と答えた。
そして、今日のことを親に相談した。
親は「気のせいだろ」とか、「塾で疲れてるんじゃないの?」
とか言っていた。
それからはずっと「もういいかい」と聞こえ、
その度に「まーだだよ」と答えた。
夜になった。
布団にこもって寝ようとしたとき、
「もういいかい」
と声出した。
そして、うんざりした私は
『もういいよ』
と答えた。
そして、天井を見た。
笑みを浮かべた血まみれの顔が見えた。
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