足で軽く触れてみると、かなり重そうだ。
もしかすると死体でも入っているかもしれないが、好奇心旺盛な叔父はそれを開けてみることにした。
鍵はかかっておらず、少し金具をカチャカチャ動かしたらすぐ開いたそうだ。
中を見ると、また箱。
一回り小さい箱が入っていた。
子供用の棺桶くらいのサイズ。
同じように開けると、またしても箱。
中型犬の棺桶くらい。
マトリョシカかよ!と心の中でツッコミつつ、同じように開けた。
やはり、また箱。
ただ、今度はかなり小さくなっていて、例えるなら大きめのティッシュ箱くらい。
開け方も良く分からず、その時点で午後14時ごろになっていたため、
その箱を持ってキャンプ地に到着した。
火を起こし、山菜や持参した食材を用いて料理を堪能した。
完全に日が暮れたころ、川で冷やしたウイスキーを堪能し、星空を見ながら物思いにふけっていた。
ふとリュックを持ち上げると、中に箱を入れていたことを思い出した。
試行錯誤しながら開けようとしたが、なかなか開かない。
段々ムカついてきて、地面にほったらかして寝た。
翌日、朝のイワナの塩焼きを堪能し、叔父は車に戻った。
仕事から帰り、箱を開けようと苦戦する日々。
土日もキャンプに行かず箱を開けようと黙々と作業していた。
叔父には15歳年下の美人の彼女がいた。
しばらく会っていなかったが、連絡の取れない叔父を心配して家に来てくれたらしく、
叔父はそれを渡し開けてみてくれと頼むと、あっけなく「カチャ」と開く音がした。
「待って中身見ないで!!俺が先に見たい!!」
といい、彼女に箱を渡してもらった。
ドキドキしながら蓋をゆっくりと開けると、
そこには手が入ってた。
手首から先。
さっきまで生きてたのかってくらい、綺麗な女性の手が入っていた。
仙台で女の手首と言えば吉良吉影ですよね
え、Yさんて誰?w
↑知り合いの坊主だろ?
普通変な箱見つけても開けないだろ?
開けても持ち帰らないだろ?
15歳年下って何歳だよ?
コトリバコ&邪視 featuring 吉良吉影