参呪箱
投稿者:イエティ (51)
足で軽く触れてみると、かなり重そうだ。
もしかすると死体でも入っているかもしれないが、好奇心旺盛な叔父はそれを開けてみることにした。
鍵はかかっておらず、少し金具をカチャカチャ動かしたらすぐ開いたそうだ。
中を見ると、また箱。
一回り小さい箱が入っていた。
子供用の棺桶くらいのサイズ。
同じように開けると、またしても箱。
中型犬の棺桶くらい。
マトリョシカかよ!と心の中でツッコミつつ、同じように開けた。
やはり、また箱。
ただ、今度はかなり小さくなっていて、例えるなら大きめのティッシュ箱くらい。
開け方も良く分からず、その時点で午後14時ごろになっていたため、
その箱を持ってキャンプ地に到着した。
火を起こし、山菜や持参した食材を用いて料理を堪能した。
完全に日が暮れたころ、川で冷やしたウイスキーを堪能し、星空を見ながら物思いにふけっていた。
ふとリュックを持ち上げると、中に箱を入れていたことを思い出した。
試行錯誤しながら開けようとしたが、なかなか開かない。
段々ムカついてきて、地面にほったらかして寝た。
翌日、朝のイワナの塩焼きを堪能し、叔父は車に戻った。
仕事から帰り、箱を開けようと苦戦する日々。
土日もキャンプに行かず箱を開けようと黙々と作業していた。
叔父には15歳年下の美人の彼女がいた。
しばらく会っていなかったが、連絡の取れない叔父を心配して家に来てくれたらしく、
叔父はそれを渡し開けてみてくれと頼むと、あっけなく「カチャ」と開く音がした。
「待って中身見ないで!!俺が先に見たい!!」
といい、彼女に箱を渡してもらった。
ドキドキしながら蓋をゆっくりと開けると、
そこには手が入ってた。
手首から先。
さっきまで生きてたのかってくらい、綺麗な女性の手が入っていた。
仙台で女の手首と言えば吉良吉影ですよね
え、Yさんて誰?w
↑知り合いの坊主だろ?
普通変な箱見つけても開けないだろ?
開けても持ち帰らないだろ?
15歳年下って何歳だよ?
コトリバコ&邪視 featuring 吉良吉影