3人の意味不明な女
投稿者:ねこじろう (157)
だが現実はそんなに甘くはなく連敗記録を更新中だった。
既に相手を選べるような年齢ではないことを悟っていたから、その日も片っ端に女性に声をかけていく。
だが元々コミュ障気味な俺が今更頑張って気の利いた会話をしようとしても無理な話で、やはり1回たりとも盛り上がることはなく時間だけが虚しく過ぎていき、とうとう閉会となった。
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ホテルを出た時は既に日が暮れていて、辺りは薄暗くなっていた。
俺はすぐに帰る気にはならず、何とはなしに近くにある広い公園に立ち寄る。
人気のない公園のブランコに座りしばらくゆらゆらと前後してみたが、ちっとも心が晴れないので止めた。
それから遊具たちを横目にグランドを抜け、その先にある林に進んでいく。
曲がりくねった薄暗い遊歩道を街灯を頼りに一人とぼとぼ歩いていると、情けないことに突然下っ腹が痛みだした。
─普段食べ慣れない料理で、お腹が驚いたのかな?
焦りながら辺りを見回すと、100メートルほど前方に街灯に照らされポツンと公衆トイレがある。
俺はダッシュすると、慌てて男性用に駆け込んだ。
そこはお世辞にも清潔とは言えないような、薄汚れた所だった。
タイル張りの床は変色しており天井の蛍光灯は切れかけていて、断続的に点いたり消えたりを繰り返している。
そこをめがけて一匹の蛾が愚かな衝突を繰り返していた。
個室は右手に3つあった。
ただ奥の1つは閉まっており、【故障中】という貼紙がしてある。
あとの2つの扉は開いていた。
俺は真ん中の個室に入った。
何とか用を足すことができ洋式便座に座ったままホッとして顔を上げると、扉に落書きがあることに気づく。
天井の蛍光灯が点灯と消灯を一定間隔で繰り返す状況で読みづらかったのだが、何とか頑張って読んでみた。
それは角張った癖のある字で、黒のボールペンで書かれていた。
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わたしは今年40になる女です。
1話目の女の人が、1番意味不明でした。面白かったです。
コメントありがとうございます。
━ねこじろう
マッチングアプリの場合「同じ場所で待ち合わせした別の異性と間違ってデートしてしまう」ことが実際にあるし,酷い場合だと「どこからか情報を盗み出してマッチング相手になり済ます」なんて話もある。
特に1人目の女性,その類じゃないかな。
いわゆる成り済ましというやつですね。
でもこの話の女はそんな生易しいものではなくて、そもそも人間?という話です
━ねこじろう
フリマの女は実際に居なくも無さそうで嫌だな(ノдヽ)
Gきら〜い
😱
私もGとナメクジは
宇宙1嫌いです
━ねこじろう