消えた観光バスの話
投稿者:ねこじろう (150)
短編
2024/10/02
16:48
7,241view
そしてその狭間の暗闇から覗く、
こちらを見上げた男の子たちの
青白い顔、顔、顔。
丸坊主の彼らは一様に満面の笑みを浮かべながら、さも楽しげに笑いあっている。
まるで崖下を覗き込む俺を嘲笑うかのように。
そしてやがてそれは近付いてくる救急車のサイレンの音にかき消された。
【了】
前のページ
4/4
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 39票
面白かったです
古典的な怪談話で良いっすね〜
コメントありがとうございます。
━ねこじろう
こういう時には,念のために救急隊員にも下を覗いてもらった方が良い。
実は怪我人が「もう少しの辛抱だぞ」と励まし合っているのをパニックで「もう少しだったのに」と聞き間違ったり,見つけてもらった怪我人が安堵の笑みを浮かべたのを「不気味にニヤリと笑った」と見間違ったりすることが実際にあるから。