中国で有名な幽霊マンション
投稿者:fudousanya (6)
2007年頃の事です。上海に住んでいた私は友人達とバーに行きました。
当時の上海のバーと言うのはカウンターのみでカウンターの向こうの女性とゲームしたり
会話したりと、外人租界のバーが多かったのです。隣に座って来た体格のいい中国人が話し
掛けて来ましてね。仲良くなり私のボトルを勧めて楽しく飲んでいたのです。
「今はタクシーの運転手をしてるんだ」と50歳を越えたであろうこの中国人は次に
「以前はね・・俺は幽霊マンションの警備員してたんだよ」て言うのです。そのマンションは
上海では有名でしてつい最近取り壊されたばかり、興味があっていろいろと聞いてみました。
「元々、あのマンションは当時の共産党指導で建てられた「職業マンション」だったんだよ。」
当時は人民の職業ごとに「共住むことを奨励する」として同じ職業の家族ばかりが一棟に固まっ
て住んでいたのです。この制度は大きな悲劇も生みました。教師やその家族が住んでいたマンシ
ョンで火災があり、学校の先生がごっそり亡くなってしまったとか・・・
この制度は1980年代の外国人にも適用されてましてね。「日本人はこの地区に住め」「米
国人はこの地区」と分けられていたんですよ。ちょっと脱線しました
「医療従事者専用だったんだ、医者や看護婦などの家族が多く住んでいたんだが、その時から
おかしな事が頻発して次々と出て行ってしまい、そこで不動産屋が政府から借り受けて改装
して、一般に売りに出したんだ。改装したんだがオカシナ現象は止まらない。
幽霊を見たとか、亡霊が歩いてるだとか、次々と出て行き、値段が下がると入って来る。
また、逃げるように出て行く。を繰り返したんだよ」
「具体的に何を見たりするのかな?」と聞きました
「俺は見てないんだよ。警備室に住人が駆け込んでくるんだ。一緒に部屋に行くが、別に
なにか見たりはしてない。どうやら、その現象というのは廊下で起こってるんだ」
彼はそういうとバーの天井を指さして「あれだよ」と言うのです。
マンションの廊下や非常階段には日本と違い「センサーライト」なのです。人が近寄ると
点灯する。エレベーターが開くとセンサーが感知してエレベーターホールが点灯する。
自分の部屋に歩いていくとセンサーが感知して先のライトが点灯していくわけです。
「俺が住人から聞いたのは・・」
ある住人は毎晩誰かが隣の部屋のドアをドンドンと叩く音で目が覚めるので自分の部屋から
ドアスコープを覗いて犯人を捕まえようとしたんです。遠くのエレベーターホールの灯が
点く(誰か来たぞ)と、突然、廊下の灯が次々と点灯して、自分の部屋の前の灯が
怪談そのものより「米国人の地区」「日本人の地区」と中共に決められていることが怖いです
これって何事かあったら特定の外国人を丸ごと人質に出来るって事ですよね?