泥だらけの裸足
投稿者:fudousanya (6)
短編
2024/09/21
22:19
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振り返って懐中電灯の光を当てると、私たち五人の真横を歩く裸足の足が映りました。
「走って」と友人を促し民宿に駆け込むと、私は全員を二階の布団がひいてあるある部屋に
行かせて、私の見たものを説明すると、2人組のほうになった友人が「子供だろ?声掛けて
来たぞ「お兄ちゃんたち何してるの?」て聞くから花火だって言ったら「ふーん」て」
「姿見たのか?」「いや、暗くて見えないでしょ。声だけ」「俺、聞いてないよ」「嘘・・」
「気持ち悪いな」で終わり、その夜はなにも無かったのですが、数年経った時に思い出話で
出た時に「そんなことあったっけ?」と皆、覚えていないのです。きっと、私だけがあの泥
だらけの子供の裸足」を見たから覚えているのでしょう。そして実はその翌日の朝に
食事を作りに来たオバサン達の会話で、海で溺れた子供を民宿の庭に置いて検視したのを聞いて
しまったのです。
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