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呪い・祟り

ほらりんさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

古い人形の呪い
短編 2024/09/21 14:56 557view

それは、ある小さな村の古びた屋敷での出来事でした。屋敷は長い間放置されており、誰も近づかない場所として知られていました。しかし、ある日、若い女性のエミがその屋敷を訪れることになりました。彼女は古いものに興味があり、特にアンティークの人形を集めるのが趣味でした。

屋敷の中は埃まみれで、家具は朽ち果て、壁にはひびが入っていました。エミは慎重に歩き回り、古い家具や装飾品を見て回りました。すると、ある部屋の隅に一つの古い人形が目に留まりました。その人形は、まるで誰かが大切にしていたかのように、他のものとは違って比較的きれいな状態でした。

エミはその人形を手に取り、細部を観察しました。人形の顔は微笑んでいるように見えましたが、その目には何か不気味な光が宿っているように感じました。彼女はその人形を持ち帰ることに決めました。

家に帰ったエミは、人形を自分のコレクションに加えました。しかし、その夜から奇妙な出来事が起こり始めました。夜中に目を覚ますと、人形が置かれていた場所から動いていることに気づきました。最初は風のせいだと思いましたが、次第にその動きが意図的であることに気づきました。

ある晩、エミは人形が自分のベッドのそばに立っているのを見つけました。人形の目は彼女をじっと見つめており、その微笑みは不気味さを増していました。恐怖で体が動かなくなったエミは、ただその場に立ち尽くしていました。

次の日、エミは村の古老に相談することにしました。古老はその人形の話を聞くと、顔色を変えました。「その人形は呪われている。かつてこの村で悲劇が起きた時、その人形が関わっていたと言われている。人形を手放さなければ、呪いは続くだろう。」

エミはすぐに人形を屋敷に戻すことにしました。しかし、屋敷に戻る途中で人形が突然重くなり、手から滑り落ちました。地面に落ちた人形は、まるで自分で動くかのように立ち上がり、エミに向かって歩き始めました。

恐怖に駆られたエミは全力で逃げ出しましたが、人形は彼女を追いかけてきました。ついに屋敷にたどり着いたエミは、人形を元の場所に戻し、急いで屋敷を後にしました。

その後、エミは二度とその屋敷に近づくことはありませんでした。しかし、夜になると、あの人形の不気味な目が彼女を見つめているような気がして、眠れない夜が続きました。

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