ゴメンナサイ
投稿者:ねこじろう (147)
長編
2024/08/19
10:53
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理菜の姿がない。
トイレかな?
などと思っていると右側の入口ドアの方から気配を感じる。
見ると、ドアにできた僅かな隙間から淡い光が漏れていた。
そこから廊下に立つ理菜の姿が見え隠れしている。
理菜?
と呟き改めて見ると、微かに彼女のか細い声が聞こえてくる。
ゴ、、、
メ、、、
ン、、、
ナ、、、
サ、、、
イ、、、
「え、何?
『ごめんなさい』?」
俺は理菜に向かって呟きベッドから降りると入口まで歩きドアを開く。
そして廊下に出ると、左手奥にあるトイレ入口前に立つ理菜の姿があるのに気づいた。
廊下に立つ白いワンピース姿の彼女は古い写真のようにボンヤリしていて、どこかおぼろげで危うい感じだ。
俺が近づこうと歩を進めると徐々に色褪せ、最後は幻のようにふっと消え去った。
その時なぜだろうか、胸の奥にどす黒い不安感が立ち込める。
俺はトイレ入口前に立つと、緊張した面持ちでドアノブを回す。
そしてゆっくり開いていった。
するといきなり目の前の視界に人の白い背中らしきものが飛び込んできた。
そしてそれがどういう状態なのか分かった瞬間、一気に全身が凍りつく。
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ただの糞女ですやん
遺伝子検査は抜かりなくやっておかないとね☺️
托卵完了