ゴメンナサイ
投稿者:ねこじろう (138)
長編
2024/08/19
10:53
4,529view
西陽でやけに朱色に染まった小高い丘の道すがらで俺は立ち止まっていた。
数メートル先には仲睦まじく並び歩く夫婦と子供の後ろ姿。
若い夫婦の間に挟まれるようにしながら小さな男の子がヨチヨチ歩いている。
「新一?」
俺は男の子の背中に向かって声をかけた。
すると夫婦と男の子3人が一斉に振り向く。
そして一瞬で背筋が凍りついた。
女性と男性の顔は黒い影のようで誰か分からず、男の子は新一ではなくオールバックで口ひげをたくわえた中年男性の顔をしている。
「ちょっと待ってくれ」
俺は叫ぶと、3人に向かって走り出した。
3人は狂ったように笑いながら丘の小道を走り出す。
ハハハハハ、、、ハハハハハ、、、
「待て!、、、待てよ!」
俺は必死に叫びながら後を追った。
そしていよいよ3人の背中が間近に迫った時、目が覚める。
※※※※※※※※※※
薄暗いいつもの寝室の天井が視界に入った。
心臓が激しい鼓動を繰り返している。
肌着がじっとり濡れているのを感じた。
ふと左側に目をやる。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 6票
ただの糞女ですやん
遺伝子検査は抜かりなくやっておかないとね☺️
托卵完了