「理菜!理菜!理菜!」
叫びながら俺は必死に彼女の胴体を持ち上げ首の輪っかを外そうとするが、うまくいかない。
ようやく外し床に下ろした時には既に理菜は冷たくなっていた。
「理菜、どうして?どうしてなんだよ?」
俺はぐったり身を預ける理菜を強く抱き締めた。
※※※※※※※※※※
それから俺は彼女の亡骸を廊下に寝かせると隣に添い寝し、朝まで一緒に過ごす。
そして水でも飲もうとリビングに行った時、食卓テーブルの上に一枚の折り畳んだ便箋があるのに気づいた。
椅子に座りそれを手に取ると開いてみる。
そこには理菜と思われる丸く小さな文字がきちんと並んでいた。
━本当にごめんなさい
昨日車の中であなたから息子の血液型のことを聞かされた時、実は胸が引き裂かれるような思いだったんです
それは思い返すと、私たちが不妊に悩んでいた頃のことでした
掛かり付けの婦人科のS医師は、私の悩みを親身になって聞いてくれてました
たまに病院以外のレストランとかでも一緒に食事とかもしていたのですが、何度となく会っているうち魔が差したというか、つい過ちを犯してしまったのです
関係は新一が生まれてからも続き、S医師はうちの苦しい家計の経済的な援助とかをしたりしてくれてました
この間の息子の交通事故の手術費用を建て替えてくれたのもS医師です
そして今回分かった私の病気
かなり進行しているということで、これからまた恐らくあなたに経済的精神的に心労を与えてしまうと思われます
新一の件でさえ辛かったでしょうに、これ以上あなたを苦しめるくらいなら、いっそのこと…………
最後にお願いがあります
新一には二十歳を迎える日まで本当のことは言わないであげてもらいたいのです
それまでは、あなたの子供として育ててあげて欲しい
それからはあなたの判断にお任せします
今まで辛いこともあったけど幸せでした
ありがとうございます

























ただの糞女ですやん
遺伝子検査は抜かりなくやっておかないとね☺️
托卵完了
激強