するとオバチャンは今度少しイラついた様子で「はあ?28と言うたら28や!」と言った。
酒くさい。
小西がまだ困ったような顔をしてると、彼女は面倒くさそうに「ほらそこ」と小西の背後を指さす。
ようやく合点した彼は「ああタバコですね」というと背後の棚から取り出し、オバチャンの前に置いた。
彼女は小西の顔を怖い目で睨み付けると、
「あんた、うちはなあ今日一年ぶりにわざわざ雨の中遠いところから歩いてこの店に買いに来てあげてるんやで。ちょっとは気回しいよ」
と憎々しげに言い捨てるとピンクの財布からカードを出すと支払いを終え、さっさとレジを離れ店を出ていった。
小西が呆然とした様子でオバチャンが店から出ていくのを眺めていると、バックヤードから交代要員であるオーナーの山田さんが「ご苦労さん」と言いながらレジに現れた。
小西はその場で口頭で引き継ぎを終えると暖簾を捲りレジ後方のバックヤードに入って行く。それから奥にあるロッカーで私服に着替え始めた。
レジ精算をしながら山田さんがバックヤードの小西に向かって声をだす。
「何か変わったこととかなかったか?」
着替えをしながら彼は「ええ」と言った後、
「変なお客さんが、、いや、もしかしたらあれは、、」と答えた。
「変なお客さん?」
山田さんが問い質すと、着替えを終えた小西はまたレジの方に向かって声をだす。
この話は怖かったですか?
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幻覚を見ているんじゃないか
コメントありがとうございます
─ねこじろう
応援してます。
ありがとうございます
─ねこじろう
こっわ!!??
いつも応援しています。
最後に死ね死ね言って引きに来た人だれ?
皆様、コメントに応援をありがとうございます。またご質問ですが、
コンビニ配送のお兄さんが朝、暴走してコンビニ店舗正面ウインドウに突っ込んで、そのままオーナーもろとも棚の間に挟んでアクセルを踏みながら「死ね死ね」と呟いていたのです。
いつの間にか引き込まれて読んでた コンビニの制服姿の幽霊は少しシュールで面白いけど
実質これがグランプリですね。
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
実質も何も準大賞ですよw
次は大賞とれるといいですね。
「書籍棚背後にあるショーウィンドウ」とはいったい? なにか飾ってある場所があるのか、どういうつくりのお店なのかわかりませんでした
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
こういう話は怖いよりムカつくが先に来ちゃうな。恨むなら本人だけでいい、店長は違うだろ。そして他人の手を借りず自分の力だけで復讐しろよ!巻き込まれて呪いの道具にされた運転手が気の毒過ぎ。
真後ろに来たというのがすごく怖い
怖い
呪いとか恨みとか
そういうのって連鎖するんだね
幽霊が実在するかどうか
それを論点から外したとしても
人の恨みとかって言うのは
怨念として残るとしたら
こういう不思議な事故の連鎖が起きるのもおかしなことでは無いのかもしれない
すごく怖いですね