店内チャイム音が鳴り響き自動ドアが開いた。
小西は何かに引かれるように小走りで店入口の辺りまで走る。
そしてガラス越しに駐車場を見た。
視界に入ったのは雨に煙る区画されただだっ広いアスファルト。
そこには一台の車も停まっておらず人の姿もない。
肩透かしを食らったように感じた彼がレジに行こうと書籍棚の前を2、3歩歩いた時だった。
小西は左側から刺すような視線を感じる。
それでそちらに目をやった途端、背筋を冷たい何かが突き抜け思わず後方に数歩下がる。
そこは書籍棚背後にあるショーウィンドウ。
そこから少し離れた薄暗いアスファルトにポツンと人が立っている。
白いブラウスに膝丈で紺色のスカート姿の女が傘もささずに。
降りしきる雨のせいで前髪は額にべったりくっつき、顎先からポタポタと水が滴り落ちている。
真横にはピッタリ寄り添うように一台の乳母車があった。
ただ小西が目を見張ったのは女の異常な所作ではなく、その尋常ではない風体だった。
その顔の左半分だけがどす黒く奇妙によじれており目も鼻も口も本来の位置からかなりズレている。そして左肩を下側に傾け腕をだらんと垂らし紺のスカート裾下から覗く左足は紫色でぱんぱんに腫れ上がっていた。
この話は怖かったですか?
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幻覚を見ているんじゃないか
コメントありがとうございます
─ねこじろう
応援してます。
ありがとうございます
─ねこじろう
こっわ!!??
いつも応援しています。
最後に死ね死ね言って引きに来た人だれ?
皆様、コメントに応援をありがとうございます。またご質問ですが、
コンビニ配送のお兄さんが朝、暴走してコンビニ店舗正面ウインドウに突っ込んで、そのままオーナーもろとも棚の間に挟んでアクセルを踏みながら「死ね死ね」と呟いていたのです。
いつの間にか引き込まれて読んでた コンビニの制服姿の幽霊は少しシュールで面白いけど
実質これがグランプリですね。
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
実質も何も準大賞ですよw
次は大賞とれるといいですね。
「書籍棚背後にあるショーウィンドウ」とはいったい? なにか飾ってある場所があるのか、どういうつくりのお店なのかわかりませんでした
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
こういう話は怖いよりムカつくが先に来ちゃうな。恨むなら本人だけでいい、店長は違うだろ。そして他人の手を借りず自分の力だけで復讐しろよ!巻き込まれて呪いの道具にされた運転手が気の毒過ぎ。
真後ろに来たというのがすごく怖い
怖い
呪いとか恨みとか
そういうのって連鎖するんだね
幽霊が実在するかどうか
それを論点から外したとしても
人の恨みとかって言うのは
怨念として残るとしたら
こういう不思議な事故の連鎖が起きるのもおかしなことでは無いのかもしれない
すごく怖いですね