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ルミは自宅マンションに帰り風呂からあがると脱衣場の体重計に乗ってみる。
百三キロ。
それから洗面台の姿見を見た。
そこにはいつもと変わらないだらしない自分の身体がある。
─いつもと同じ……そりゃあ、そうよね、そんなに早く体重なんか減るはずないよね。
彼女は苦笑して今日の体重を記録してからベッドに入る。
それは十月一日の少々肌寒さの感じられる夜のことだった。
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それからあっという間に三ヶ月が経過する。
ルミは相変わらず好きなものを好きなだけ食べる、いつも通りの生活パターンを毎日繰り返していた。
だが驚くことに一ヶ月過ぎるころから体重は急降下し始める。
十一月一日 七十八キロ 二十五キロ減
十一月二十日 七十キロ 三十三キロ減
十二月十日 六十五キロ 三十八キロ減
そしてとうとう年末の大晦日には六十キロにまでなっていた。
十月一日にスタートしてから約三カ月でおよそ四十キロ以上の減量に成功したのだ。
そして半年が経過する。
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怖いより、何か悲しい
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─ねこじろう