あなたの街のリサイクルショップ【K】
投稿者:ねこじろう (156)
総務課の知り合いに聞いてみると、朝方電話があって病気で入院するから一カ月ほど休むということだったらしい。
そして結局彼が会社に姿を現したのは蝉の鳴き声も止んだ初秋の頃だった。
久しぶりに会った彼は顔色が悪く別人のように痩せていた。
心配に思った俺は会社の帰りに馴染みの居酒屋に誘う。
カウンターに並び座ると初めから出来るだけ俺は松山に気を使い明るく話すようにしていたが、彼は終始暗く俯き無言だった。
そしてその日彼が唯一喋ったのは「寺田、俺近々また入院するかも」という言葉。
「え!お前、そんなに体悪いのか?」
驚いた俺の問いかけには何も答えず彼は無言で立ち上がった。
※※※※※※※※※※
松山の言葉通り、彼は出勤してから一週間もしないうちにまた会社を休む。
ただ今度は一月経っても二月経っても、会社に姿を現すことはなかった。
そしてとうとうそれは年末に近づいたある日のこと。
俺は松山が病院で亡くなったということを知る。
葬儀は身内だけでひっそり行ったらしい。
同郷であり同期だった親友の突然の逝去に俺は大きなショックを受けた。
総務課の者に死因を尋ねるが、プライバシーに関わるからとかいう理由で答えてくれない。
同じ課の他の者たちにも聞いてみたが皆知らないという返事。
他の単なる社員であれば俺もそこまで気にもしなかったかもしれない。
だが今回の親友の突然な「死」に俺は、かなり腑に落ちないものを感じていた。
それでたまりかねた俺はいけないこととは思いながらも、既に空き室になっている彼のアパートに忍び込もうと思った。
その時はまだ亡くなってから数日しか経っていない頃だったから、何か手掛かりになるものがまだ残っているかもしれないと思ったからだ。
今から考えるとあの時の俺はどうかしていたと思う。
ただあの時俺は何かに突き動かされたかのように動いていた。
まるで天国から松山の見えない糸に操られていたかのように、、、
これと同じような話を見たことがあるけど、こういう話は面白い
身体測定てきなところで臓器を売るってのが予測がついてしまった
臓器売買((( ;゚Д゚)))怖
皆様、コメントありがとうございます
─ねこじろう
ねこじろうさんのお話、オチはどこか知っているような…知っていそうで新しいような、ら
世にも奇妙な物語のような絶妙なお話いつも楽しく読んでいます。今回もありがとうございます!
コメントありがとうございます
世にも奇妙な~的というのは、たまに言われますね
特に意識はしてませんが、出来るだけ今風な題材を扱おうとは思っております
─ねこじろう
腸、安すぎないか?