あなたの街のリサイクルショップ【K】
投稿者:ねこじろう (156)
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松山のアパートの部屋に入るのはそんなに難しくはなかった。
深夜自宅アパートのベランダ隅にある隣との間仕切りをよじ登って隣のベランダに降り、いちかばちかサッシ扉に手を掛け力を込めると意外にも簡単に開いたのだ。
俺は予め準備していた懐中電灯で照らしながらリビングから順番に見て回った。
入院期間が長かったということもあったのか、やはり部屋はきちんと片付けられていた。
リビング、和室とあらかた見ると、今度は玄関に通じる廊下に出て初めのドアを開く。
そこは6帖ほどの書斎らしき部屋だった。
片隅にある事務机には机上にノートパソコンが一つある。
引き出しを上から順番に開いて中を懐中電灯で照らしながら見ていくが、未使用のノートや雑誌筆記類の類が適当にあるだけだ。
「やはり無駄足だったか」と思いながら一番下の引き出しを開くと一冊の革表紙の日記帳があった。
俺はそれを取り上げると机の上に置く。
すると引き出しの底面に一枚のビニールのクリアファイルがあるのに気付いた。
それも取ると日記帳と並べて机の上に置き椅子に座る。
それからまずそのA4サイズのクリアファイルの方を懐中電灯で照らしてみた。
ファイルの表面には「重要書類」と赤マジックで書かれており、中には何か書類が入っているようだ。
俺はファイルを手に持ち、机の上で逆さにしてみた。
ばらばらと出てきたのは一枚のA4の用紙と数通の封書だった。
俺は封書のいくつかの宛名に目を通す。
そこには中小から大手の消費者金融の名前が印刷されていた。
そしてそのいくつかには「最後通告」の赤文字がスタンプされている。
それから今度は用紙の方を見る。
俺はそこに書かれた内容を理解した瞬間、紙を持った右手がかたかたと小刻みに震えだす。
そして思わず「嘘だろ?」と漏らした。
それは全くシンプルな形式のものだったが、その内容はかなり恐ろしいものだった。
これと同じような話を見たことがあるけど、こういう話は面白い
身体測定てきなところで臓器を売るってのが予測がついてしまった
臓器売買((( ;゚Д゚)))怖
皆様、コメントありがとうございます
─ねこじろう
ねこじろうさんのお話、オチはどこか知っているような…知っていそうで新しいような、ら
世にも奇妙な物語のような絶妙なお話いつも楽しく読んでいます。今回もありがとうございます!
コメントありがとうございます
世にも奇妙な~的というのは、たまに言われますね
特に意識はしてませんが、出来るだけ今風な題材を扱おうとは思っております
─ねこじろう
腸、安すぎないか?