一方、アイスクリーム組である黒と麻己音は…
「アイスクリーム組って何だ」
「何の話ししてんの」
「天の声」
「んな電波野郎見たいなこと言ってないでこの状況を打破する方法を考えてくれ」
麻己音は目の前の廃墟を見た。
意気込んで二人で廃墟に入ろうとしたのはいいものの、見えない壁によって阻まれてしまったのだ。
「もう待ってれば良くね?」
「アイスの灯火が順々に吹き消されてんだよ!すでにバニラのカップが風前の灯火!」
「俺はもういらねぇからな。かき氷3つアイス2個も食ったんだ。ハッキリ言って気持ち悪ぃ」
「俺は3つずつの計6個だ!もっと気持ち悪いわっ!うっぷ」
麻己音は左手で口を押さえる。
「6個と5個で11個の消費か。おいおい…後9個も残ってんのかよ」
「くそっ!早く渡してぇのに!」
入口は目の前にあるのに、見えない壁が邪魔をする。
麻己音は焦る気持ちを落ち着かせるために、顔を上げた。
目を閉じ、深呼吸をしてから再び目を開ける。
広がるの闇。
それを唯一の光である月が照らす。
「屋上」
ボソッと麻己音は呟いた。
「あ?何か言ったか?」
「屋上だ!」
「は?」
嬉しそうに言う麻己音。
反対に黒は、わけが分からないというように顔をしかめる。
それに気付いた麻己音は慌てて説明しだした。
「屋上から中に入れば良いことに気付いたんだ!」
「俺にお前を抱えて跳べってか?」
「アイスクリーム組行くぜ!」
「だから、アイスクリーム組って何だ。くっそ面倒臭せぇ」
黒はそう言いつつ、軽く屈伸をしていた。
そして、麻己音を肩に担ぎ上げる。
「お前、人間の女に化けてんだよな?」
「あ?だから何だよ」
「いや、俺男…」
麻己音の言いたいことが理解出来た。
男である自分が、人外とはいえ女である黒に軽々と担ぎ上げられたのが嫌なのだろう。
「あぁ?たっく人間ってのは男だ女だ性別ってのにうるせー生き物だ。化けてんのは表面だけだっての。力は男に化けようが、女に化けよう変わんねぇよ。行くぞ」
怖かったです。
句読点が多すぎて少し読みづらい。
ちょっと意味がわかりづらい
忘れられない修学旅行に、なりましたね。
ちょっとメンヘラっぽい文章がいいね