ダンッ!
地面を強く蹴り、一回のジャンプで黒は屋上に辿り着く。
そして麻己音を下に落とす。
「いって!お前下ろす時くらい普通に下ろせ!投げ落とすんじゃねぇ!」
「うるせぇ。抱えて跳んだだけ有り難いと思いやがれ。さっさとアイス配って帰るぞ。俺は早くゲームやりてぇんだ」
「わかってるつーの。たっく。って、あれ?目的変わってね?」
「あ?」
「アイス配りに廃墟来たんだっけ?」
「…」
「…」
二人は黙ったまま見つめ合う。
「「何しに来た?」」
二人が同時に発した言葉。
しかし、残念ながらそれに答える者は誰もいなかった。
紳士は火、武将は壊、カボチャは泣
先程まで廊下を歩いていた筈なのに、突然周囲が歪んだと思ったら、いつの間にか理科室と思わしき所に立っていた。
廃校と言うわりには、薬品や実験器具はなくなっておらず、何故か綺麗に棚に並んで置いてある。
「誰か…いるのでしょうか」
火夜は側にあった机に触れた。
勿論、埃が手に附着する。
それでも数十年手入れをされていないとは思えない。
「…」
実を言えば、火夜はこの廃校の噂を聞いていた。
何でも一人の生徒が自殺をした後、不可思議な現象がこの学校を襲い、結果廃校となったらしい。
少年の自殺した理由はわからなかったそうだ。
火夜は薬品等が収納されている棚に近づき、引き出しを開けていく。
「!まだありましたか」
引き出しにあったのは大きなマッチ箱。
それを手に取る。
「小さい物が良いのですが、問題はございませんでしょう。後は無事に使用出来れば宜しいのですが」
火夜はマッチ棒を一本取り、火を付けようと試みる。
長い間放置されていたので、普通なら点く筈はない。
怖かったです。
句読点が多すぎて少し読みづらい。
ちょっと意味がわかりづらい
忘れられない修学旅行に、なりましたね。
ちょっとメンヘラっぽい文章がいいね