三人のビリー·ミリガン
投稿者:ねこじろう (138)
短編
2024/03/01
13:43
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それからは一緒にエレベーターに乗り目的のフロアで降りると、廊下沿いに並ぶ部屋の一つに入った。
※※※※※※※※※※
甘美で濃密な男女の時間は瞬く間に過ぎ去る。
女はいわゆる「マグロ」というやつで、ほとんど俺のされるがままだった。
仕事の疲れもあったせいか、ベッドの上で俺は全裸のまま熟睡していた。
それからどれくらい経った頃だろうか、どこからか聞こえるぼそぼそと呟くような声。
コノアバズレガ、コノアバズレガ、コノ、、、
ボンヤリとした朱色の間接照明の下、
何だろう?と反対側に寝返りをうつと女の白い背中が視界に飛び込んできた。
そして途端にはっと息を飲んだ。
彼女の背中のあちこちには、酷い青アザがある。
するといきなり男の野太い怒鳴り声がして、びくりとする。
「このあばずれが!
また男をこんなところに連れ込んで、卑猥なことをしてるな。
俺はお前をこんな売女に育てた覚えはないぞ!」
続けてさっきの女の泣き声がする。
「ああ、ごめんなさい、ごめんなさい、もうしませんから許してください!」
今度は中年女のか細い声。
「あなた、止めて、、、もう許してあげて、、、」
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最初、多重人格かと思いましたが・・ 違った((( ;゚Д゚)))
好きですこーゆーの。
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
タイトルカッコイイ